Roguelike小説


和風Wizardry純情派を読んでいて思ったことだが、
WIZ小説というジャンルは文庫が出るほどなのでそれなりにメジャーなジャンルである。
しかし、ダンジョンを潜るというテーマでは同一であるRoguelike小説は
メジャーではない、どころかほとんど存在しない。
なぜだろう?


もちろん、知名度の差というのもあるだろう。
だが、それ以上にWIZとRoguelikeの差はパーティプレイか可能か否かという違いによるものなのではないかと思う。
物語の主要な要素といえば、人と人とのコミュニケーションとそれによる変化を
楽しむものだと思う。
冒険物の小説では人と人とのコミュニケーションはパーティ内で行われる。
パーティ内での人間関係をうまく解決しつつ、目標を達成することがこういった冒険物の小説の王道である。
だが、孤独にダンジョンを潜るRoguelikeではそういったコミュニケーションをとることは難しい。
パーティが組めないということは仲間という人間関係の構築の過程を記述できないということだ。
これが小説というジャンルに入るのを阻んでいるのは間違いないだろう。


パーティ制がうまく考えられたRoguelikeって作れないものかなぁ…。


#もしかしたらMangbandを舞台にした小説なら問題ないのかもしれない。