盾不要論
Dungeon Crawlにおいて、盾は使うべきではない。
Dungeon Crawlにおける盾の効果とは
「ある一定の確率で攻撃のダメージをほぼ無効化する」
というかなり強力な能力を持っている。
ここを見てもらえるとわかるが、初撃に関して言えばそれなりの防御効果が期待できる。
状況にもよるが、2〜3割ぐらいの攻撃は防ぐことは出来るだろう。
しかし、実はこれが盾のほぼ唯一の利点である。
逆に欠点は
- 攻撃命中が下がる
- 攻撃速度が遅くなる。
- 魔法成功率が下がる。
- 盾のために盾スキルをわざわざ成長させることによって他のスキルに割り当てられる経験値が減る。
- 躱し身スキルと効果がかぶる。
と5項目挙げられる。それぞれについて説明しよう。
攻撃命中が下がる。
- 盾を装備した場合1d7が盾スキルより大きい場合は命中に-1の修正を受ける。
- 大盾を装備した場合、
- 大柄な種族(オーガ、トロル、オーガメイジ、ドラコニアン)なら1d13が盾スキルより大きい場合は命中に-1の修正を受ける。
- そうでない種族は1d13が盾スキルより大きい場合は命中に-(1d3)の修正を受ける判定を3回行う。少なくとも大盾をまともに使えるようになるにはかなり高い盾スキルが必要。
盾スキルの低い序盤の戦士にとって盾のためにほぼ常に攻撃に-1修正うけることは結構な痛手だと思う。バックラーならこの欠点はない。
*1
攻撃速度が遅くなる。
盾を装備すると攻撃速度が10%。大盾を装備すると20%遅くなる。バックラーはペナルティーなし。
実はこれだけならたいしたことがないように思えるが、
両手持ちできる武器は両手持ちすると限界攻撃速度が通常が武器の攻撃速度の半分のところが70%に固定される点を留意してほしい。
例えばブロードアックスであれば170/2の80のところが70まで減る。盾による攻撃速度のペナルティーは
限界攻撃速度の計算の後なので、ブロードアックスで盾を持つなら攻撃速度は80+10で90。大盾なら80+20で100。
攻撃速度はそのままダメージに直結するので両手持ちとそうでないときを比べると
限界攻撃速度で攻撃できるまで育ったキャラクターではダメージが3割から4割違う。
また、両手持ちの武器の方が片手で持てる武器よりダメージが高いので実際はさらにダメージに違いが出ると考えられる。
魔法成功率が下がる。
- バックラーを装備した場合は5(レザーアーマーを着たときのペナルティと同じ)。盾を装備した場合は15(スケイルメイルを着たときぐらいのペナルティと同じ)。大盾を装備した場合は、大柄な種族なら25、そうでないときは35(鎖かたびらを着たときのペナルティと同じ)、魔法成功下がる。(これは盾技能による減少はない)*2
魔法使いがよく使用する魔法の杖は両手持ちなため、盾を使うことのメリットは少ないだろう。
盾のために盾スキルをわざわざ成長させることによって他のスキルに割り当てられる経験値が減る。
盾スキルに経験値を振ることで相対的に他のスキルに使うことの出来る経験値も減る。
躱し身スキルと効果がかぶる。
盾スキルと躱し身スキルはどちらも攻撃無効化という意味では同じ。
しかし、両方スキルを伸ばすより、片方だけ上げるほうが回避の効率が良い。
したがって、躱し身スキルを伸ばそうとする人にとってはあまり利点はない。
結論
盾を使えば、たしかにかなりの防御効果は得られるが、
ダメージの大幅減や経験値の分散などのデメリットがある。
基本的に一対一のような場面では危険は少ないCrawlにおいては、
一対多のときに有効なスキルを使うべきである。
その場合、盾スキルで防御を固めるより、攻撃力の高い両手持ちの武器による攻撃を素早く行うことで各個撃破していくほうが有効であると考えられる。